カテゴリ:パッシブデザイン( 4 )

断熱改修

f0223603_14343222.jpg
                      昭和57年に完成した築36年の東中野の家です。
                      技術系のお施主様でしたので、構造、通風、採光、設備など多くのご注文をされ、
                      打合せを重ねて出来上がった住宅です。

                      南北の風を上手く通すように窓の配置を考え、風邪の抜けない部屋にはドアの上に
                      回転ランマガラス戸を設けて風と光を通す工夫もしています。
                      また雨戸も夜の涼しい風を通すようガラリ雨戸としました。
                      夏の日差しを少しでも和らげるために屋根材を瓦を採用し、南面の庇を深くとり
                      夏の日射を遮っています。
                      また、北側斜面の屋根にトップライトを設け、階段室を通して各部屋に光が降り注がれています。
                      まさにパッシブな考え方で作られた住まいです。
                      しかし当時の建物の断熱材は、壁・天井ともに50㎜のロックウールしか入っておらず、
                      また当時は床下は風通し良いのが一番と大きな通風口を儲け、冬の冷たい風を
                      ビュンビュン吹抜けさせています。
                      当時としては珍しく、温水式床暖房を設置してますが、夏はエアコン無しでも何とか過ごせますが、
                      冬は床暖無しでは相当寒いそうです。

                      解体して新築すれば、断熱性能の良い家を造るのは簡単ですが、お嬢様にとっても、私にとっても
                      お父様の思いがこめられた家なので、しっかりとした断熱改修をしてリニューアルすることに。

                      建物が完成してから40年弱経って、本当の意味でのパッシブデザインの家に変身します。



[PR]
by seki-arc | 2018-08-27 18:55 | パッシブデザイン

立体通風の考慮

f0223603_11384725.jpg
                                   茅野の家では上下方向に吹く風も意識して、窓を配置してます。直階段が
                                 1階から2階、2階からロフト階へと同じ位置で繋がっている為、1階階段
               下ホールの北側に地窓を設けています。

f0223603_11391494.jpg
                                2階からロフト階へ続く直階段です。階段上のロフト階にある開口部から
                  風が抜ける「立体通風」の効果も期待できます。
f0223603_11414348.jpg
                              2階の階段室の脇の廊下は、ヒノキ材の格子床になっていて上下階の空気が
                             行き来しやすいようにしています。冬は床下エアコンで暖められた暖気が、
                                         床下から床吹き出し口を通して1階を暖め、さらに階段室とこの格子床から2階に導かれます。




[PR]
by seki-arc | 2018-08-23 11:43 | パッシブデザイン

風を通す

f0223603_10592296.jpg

長野県茅野市の標高1,225mの西傾斜の敷地に建つパッシブデザインの住宅です。
茅野市の過去の気象データが無いため、すぐ隣の原村の気象データを参考にしました。
起居時はほぼ通年西北西から風が吹き7,8月だけたまに南から風が吹くようでした。
現地で風の向きを観察すると、西斜面を駆け登ってくるようなさわやかな西風が常に
感じられました。
また就寝時は通年東北東から風が吹くというデータがキーポイントになりました。
画面右側が西に面した開口部です。

f0223603_14182378.jpg









正面の和室の地窓が東に面しています。朝夕この窓を開けると涼しい風で涼感を得ることが出来ます。
室内より外気が高温のときは全てのサッシを閉め、涼しくなってきてから窓を開けます。f0223603_14201838.jpg



















西日はバルコニー外側につけた外付けブラインドで日射を調整しています。
左側の内倒し窓(南向き)は、東西を通る風をキャッチする、ウィンドウキャッチャーです。
当初縦滑り出し窓で風をキャッチする予定でしたが、窓を開閉するときに網戸を一旦開けることになり、場所柄虫の侵入を防ぐため、固定網戸の内倒し窓(ツーアクション窓)に変えました。内倒し窓でも結構な風を捉えることが出来ます。

f0223603_14172719.jpg














LDK~和室と連続する空間の最上階がロフトで、東側の上部に廃熱に有効な窓が配置しています。
今年の7月は茅野でも外気温34℃となり、当初窓の開け閉め、外付けブラインドの開閉を
正しく行っていなかったために、室内温度30℃となってしまいました。(エアコン無し)
断熱性能を高めた建物に一旦熱い空気を入れてしまうと夏大変なことになってしまいます。
外付けブラインドやシャッターで日射遮蔽を正しく行い、夜間の冷涼な空気を室内に入れて
コントロールすれば、室内温度は27~8℃を保てます。


                                                                         

[PR]
by seki-arc | 2018-08-21 15:41 | パッシブデザイン

ビオソーラーを体感

f0223603_18453983.jpg

吉祥寺南町の家は、地中熱利用の床下エアコン+びおソーラーを搭載した家です。
今日はびおソーラーに興味を持った方が、見学にこられると言うことで、現場に来ました。
ほとんど陽が差してないにもかかわらず、鍵を開けて中に入るとなんとも言えない暖かさが。

f0223603_18433584.jpg

LDKの奥に子供室のゾーン、スタディールームと寝る部屋が繋がっています。

f0223603_18435752.jpg

建具を引き出すと、がらりと雰囲気が変わります。

f0223603_18443454.jpg

屋根に載せたびおソーラーの集熱機から暖められた空気を床下に送り込んで、
床下に蓄熱させ、床吹出し口からゆっくりと室内を暖めて内部の温熱環境を底上げします。
部屋の隅に床下へ空気を送り込む白い立下りダクトが見えます。その横に床下エアコンを設置。

f0223603_18451540.jpg

リビングに続く吹抜けに面して、奥様の仕事部屋があり、子供室やスタディールームの様子、
外部テラス、キッチン周りなどすべて見渡せて安心して仕事に集中できるゾーンです。

f0223603_18452817.jpg

その他の部屋は、またの機会に!


[PR]
by seki-arc | 2018-04-07 19:15 | パッシブデザイン