断熱改修

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                      昭和57年に完成した築36年の東中野の家です。
                      技術系のお施主様でしたので、構造、通風、採光、設備など多くのご注文をされ、
                      打合せを重ねて出来上がった住宅です。

                      南北の風を上手く通すように窓の配置を考え、風邪の抜けない部屋にはドアの上に
                      回転ランマガラス戸を設けて風と光を通す工夫もしています。
                      また雨戸も夜の涼しい風を通すようガラリ雨戸としました。
                      夏の日差しを少しでも和らげるために屋根材を瓦を採用し、南面の庇を深くとり
                      夏の日射を遮っています。
                      また、北側斜面の屋根にトップライトを設け、階段室を通して各部屋に光が降り注がれています。
                      まさにパッシブな考え方で作られた住まいです。
                      しかし当時の建物の断熱材は、壁・天井ともに50㎜のロックウールしか入っておらず、
                      また当時は床下は風通し良いのが一番と大きな通風口を儲け、冬の冷たい風を
                      ビュンビュン吹抜けさせています。
                      当時としては珍しく、温水式床暖房を設置してますが、夏はエアコン無しでも何とか過ごせますが、
                      冬は床暖無しでは相当寒いそうです。

                      解体して新築すれば、断熱性能の良い家を造るのは簡単ですが、お嬢様にとっても、私にとっても
                      お父様の思いがこめられた家なので、しっかりとした断熱改修をしてリニューアルすることに。

                      建物が完成してから40年弱経って、本当の意味でのパッシブデザインの家に変身します。



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by seki-arc | 2018-08-27 18:55 | パッシブデザイン
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