風を通す

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長野県茅野市の標高1,225mの西傾斜の敷地に建つパッシブデザインの住宅です。
茅野市の過去の気象データが無いため、すぐ隣の原村の気象データを参考にしました。
起居時はほぼ通年西北西から風が吹き7,8月だけたまに南から風が吹くようでした。
現地で風の向きを観察すると、西斜面を駆け登ってくるようなさわやかな西風が常に
感じられました。
また就寝時は通年東北東から風が吹くというデータがキーポイントになりました。
画面右側が西に面した開口部です。

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正面の和室の地窓が東に面しています。朝夕この窓を開けると涼しい風で涼感を得ることが出来ます。
室内より外気が高温のときは全てのサッシを閉め、涼しくなってきてから窓を開けます。f0223603_14201838.jpg



















西日はバルコニー外側につけた外付けブラインドで日射を調整しています。
左側の内倒し窓(南向き)は、東西を通る風をキャッチする、ウィンドウキャッチャーです。
当初縦滑り出し窓で風をキャッチする予定でしたが、窓を開閉するときに網戸を一旦開けることになり、場所柄虫の侵入を防ぐため、固定網戸の内倒し窓(ツーアクション窓)に変えました。内倒し窓でも結構な風を捉えることが出来ます。

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LDK~和室と連続する空間の最上階がロフトで、東側の上部に廃熱に有効な窓が配置しています。
今年の7月は茅野でも外気温34℃となり、当初窓の開け閉め、外付けブラインドの開閉を
正しく行っていなかったために、室内温度30℃となってしまいました。(エアコン無し)
断熱性能を高めた建物に一旦熱い空気を入れてしまうと夏大変なことになってしまいます。
外付けブラインドやシャッターで日射遮蔽を正しく行い、夜間の冷涼な空気を室内に入れて
コントロールすれば、室内温度は27~8℃を保てます。


                                                                         

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by seki-arc | 2018-08-21 15:41 | パッシブデザイン
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