吉祥寺の大浦建設さんからの御紹介で、 数年前に耐震補強工事を行ったお宅の 1階のクリニックとして使われていた部分を 息子さんご夫婦の住まいに改修する 設計監理を頼まれました。 1階のほとんどの壁が耐震補強で残さなければならず、 プラン的には制約の多い案件でした。 一番のポイントは、既存の跳出しバルコニーの 下の部分を利用したサンルームを増築出来たこと。 どうしても洗濯機を置くスペースが取れず、 冷蔵庫の横のスペースしかないと思っていたのですが、 サンルームを作ることにより、 影の部分に、洗濯機と洗濯漕を設置できました。 リビングとサンルームを繋ぐサッシの幅を 1820㎜以上にしたかったのですが、 耐震補強の耐力壁が両脇にあったため 1365㎜の掃出ししか入りませんでした。 天井高さを高く感じさせるために、 サッシ高さを製作範囲目いっぱいの 2376㎜にしています。 サンルームは木製のサッシ。 床はデッキ材のイぺを使用しています。 木製サッシの反対側は お子さんの部屋へ繋がるサッシ。 南側の部屋の外に広縁がある感じです。 光も風も入ってくるけれど 夏の直射日光は避けられ、冬は陽が差し込みます。 真鍮のレールが懐かしい。ガラスの引違窓+網戸。 日当たり十分のため、 木製サッシは透明合わせガラス+遮熱フィルム。 建物のサッシは断熱サッシに Low-eの複層ガラス。 今や暑さ対策は、必然です。 芯々1820㎜の間口に650㎜の既成のシステムキッチン。 既製品の背面収納の奥行が通常450㎜のため 制作家具で奥行230㎜の収納+カウンターにしたため 流し台との有効開口が760㎜確保できました。 13.5帖のLDK.(LDは9.0帖) 収納スペースが足りなかったため テーブルの位置も決めて照明も配灯し、 ダイニングの一部に1800㎜幅の多目的収納を確保。 LDの南側が結構人通りの多い道路のため、 視線を遮りながら、明るさも確保し 遮熱効果のあるカーテンを探していたところ、 この‘トリプルスクリーン’を勧められました。 何気に外の気配も感じられながら、 明かり障子のような柔らかな光の入る このロールスクリーンを今回採用しました。 表、裏のレース生地と中間の平織り生地の3枚構造で調光やプライバシー保護が出来る ‘トリプルスクリーン’ 壁、天井を珪藻土仕上げにし、 サッシ、ガラス、スクリーンのお蔭で 8月10日の14:00過ぎでも エアコンなしで、涼しい室内でした。
by seki-arc
| 2012-08-14 07:11
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